離脱率が高いホームページに共通する3つの原因と改善の優先順位

ホームページの離脱率が高くて「このサイトで大丈夫だろうか」と不安になっている方に、最初に伝えたいことがあります。多くの場合、問題はどこから直すかの順番を間違えていることにあります。
全ページを一律に改善しようとすると、効果の薄い改修に時間とお金を消費するだけで終わります。離脱率改善で本当に結果が出るのは、「問い合わせに近いページから逆算して手をつけた」場合だけです。
この記事では、離脱率が高いホームページに共通する3つの原因と、問い合わせが増える改善の優先順位・具体的な手順を解説します。ツールを使った専門的な分析がなくても、中小企業が自力で進められる内容を中心にお伝えします。
離脱率が高いホームページに共通する3つの原因

ホームページの離脱率が高いと感じたとき、まず確認すべきは「どの原因に当てはまるか」です。原因によって対処法がまったく異なるため、最初の見極めを間違えると的外れな改修に終わります。
原因1: 訪問者の期待とページの内容がずれている
検索して訪問した人が「ここには求める情報がない」と判断した場合、ほぼ即座に離脱します。たとえば「ホームページ制作 費用」で検索して来たのに、最初に会社紹介や代表のあいさつが出てくると、多くの人はそのまま検索結果に戻ります。
ページの冒頭で「このページで何が分かるか」を示せているかどうかが、離脱するかどうかの最初の分岐点です。情報が正確であっても、訪問者が求めている順番で出てこなければ同じことが起きます。記事の書き出しに「このページではXXについて解説します」と一行入れるだけで離脱が減るケースも多くあります。
原因2: 次に取るべき行動が分からない
情報は載っているけれど「で、どうすればいい?」という状態で終わっているページは、離脱が多くなります。中小企業のホームページで特によく見られるのが、サービスの説明が終わった後にCTA(問い合わせへの誘導)がなく、ページが静かに終わるパターンです。
読み終えた直後に「次はこちらへ」という導線がないと、多くの人はそのままブラウザを閉じます。情報を届けることと、次の行動を促すことは別の設計が必要です。特にスマートフォンでは「戻る」ボタンが指の届きやすい位置にあるため、CTAが画面の外にあると意識しなくとも離脱が増えやすくなります。ホームページのファーストビューで最初に何を伝えるべきかの具体的な改善方法もあわせて確認してください。
原因3: 情報が多すぎて読む前に離脱する
特にトップページで見られる現象です。会社の魅力を全部見せようとした結果、スクロールしないと何も分からない構成になっています。最初の画面(ファーストビュー)に「誰向けの会社か」「何ができるか」が書かれていないと、10秒以内にページを離れるユーザーが相当数います。
情報量の多さが信頼感をつくると思いがちですが、読む前に疲れて離脱するケースが実際にはかなりの割合を占めています。「全部伝える」より「まず一つ伝える」設計に変えるだけで、離脱率が改善することがあります。トップページは入口であって説明書ではないという意識を持つことが大切です。
どのページから改善するか|離脱率の優先順位のつけ方

離脱率改善で最も重要なのは、改善するページの優先順位を決めることです。全ページを均等に改善しようとすると、効果が出るまでに時間がかかりすぎるだけでなく、効果のないまま終わることがあります。
考え方の基本は「問い合わせに近いページから逆算する」です。問い合わせが目標なら、まずゴール(問い合わせ完了ページ)を起点にして、その直前のページ(問い合わせフォームページ)、さらにその前のページ(サービス紹介ページや料金ページ)という順番でどこで離脱が多いかを確認します。ゴールに近いほど離脱1件のロスが大きく、改善効果も直接収益に近づきます。
GA4で優先ページを確認する方法
GA4にログインし、「レポート → エンゲージメント → ページとスクリーン」を開きます。表の列に「離脱数」や「離脱率」を追加して、月間PVが30件以上のページを対象に離脱率の高い順に並べ替えます。このとき、問い合わせや料金・サービスに関連するページが上位に入っているかを確認することが優先です。アクセス解析で最初に見るべき3つの指標と確認手順を読んでおくと、GA4の操作に迷わなくなります。
月間10〜20件程度のPVしかないページは数値がブレやすいため、参考程度に見ておくのが無難です。小さな変動が数字を大きく動かすため、判断材料にするには月間30件以上が目安になります。
優先度が高いページの3つの特徴
次の条件に当てはまるページを先に改善します。
- 問い合わせフォームページの直前に位置するページ(サービス紹介・料金・実績など)
- 月間PVが多いのに問い合わせへのつながりが薄いページ
- ページを開いてから10秒以内に離脱する割合が高いページ(ファーストビューに問題がある可能性が高い)
ブログ記事の離脱率は別で考える
一点注意が必要なのは、ブログ記事の離脱率です。ブログは「情報を得て離脱する」ことが自然なページなので、離脱率が高くても異常ではありません。ブログの離脱率を下げようとするのはエネルギーの無駄になりやすく、むしろ「読み終えた人が関連記事や問い合わせページへ進む導線があるか」に集中するのが合理的です。記事末尾にCTAを置くか、関連するサービスページへのリンクを入れることで対処します。
問い合わせ直前の離脱を防ぐ設計

CV(コンバージョン)への影響が最も大きいのが、問い合わせページの直前ページからの離脱です。多くの改善記事はページ単体の修正を語りますが、「問い合わせ直前のページとフォームページをセットで設計する」という視点はあまり語られていません。
問い合わせ直前に確認されている3つのこと
問い合わせをしようとしているユーザーは、フォームを開く前の段階で心の中で3つの疑問を確認しています。「費用感はどれくらいか(予算内に収まるか)」「どんな会社か(信頼して任せられるか)」「依頼した後の流れはどうなるか(手続きが複雑でないか)」です。
この3点がどこかのページで解消されていないと、フォームページで手が止まります。「問い合わせページには進んだけれど送信しなかった」という状態は、この3点の未解消によるものが多いと言われています。フォームページを開いて離脱するのは、直前ページに問題があるサインとして受け取ってください。
前のページに情報を置く具体的な対処法
問い合わせページの前に来やすいページ(サービスページ・料金ページ)に、上記3点の情報を追加します。具体的には次のような改善が効果的です。
サービスページに「よくある質問(費用感・制作期間・依頼後の流れ)」を追加することで、問い合わせ前の疑問をその場で解消できます。会社紹介ページに担当者の顔写真と役職・名前を掲載することで、問い合わせ先が「人」として見えるようになります。実績ページに「制作後にどう変わったか」というひとことの変化を添えることで、依頼後のイメージが湧きやすくなります。いずれも新しいページを作る必要はなく、既存ページへの追記で対応できます。
フォームページ自体の改善ポイント
フォームページそのもので離脱が多い場合、確認すべき点は入力項目の多さだけではありません。「送信後にどのくらいで返信があるか」「どんな対応が始まるか」が書かれていないと、不安で送信できない人が出ます。
「営業日2日以内にご連絡します」のような返信目安と担当者の名前を添えるだけで、フォームからの離脱が減ることがあります。問い合わせページは「フォームだけ置く」のではなく、「最後の疑問を一つ消す場所」として設計してください。
自力でできる離脱率改善の3ステップ

ヒートマップツールやA/Bテストがなくても、GA4と自社サイトへのアクセスさえあれば離脱率の改善は始められます。次の3ステップで進めてください。
ステップ1: GA4で離脱率の高いページを5件リストアップする
GA4にログインし、「レポート → エンゲージメント → ページとスクリーン」を開きます。月間PVが30件以上のページを対象に、離脱率の高い順に並べ替えて上位5ページをリストアップします。このとき、問い合わせや料金・サービスに関連するページが含まれているかを確認します。
リストに入ったページを見たとき、「問い合わせに近いページかどうか」を基準に優先順位をつけ直します。ブログ記事は外して考えても構いません。サービスページや会社紹介ページが上位にあれば、先にそちらから着手します。
ステップ2: 各ページで「誰が・何を求めて来たか」を確認する
リストアップした各ページについて、「このページに来る人はどういう検索をしたか」「来た人が5秒以内に知りたいことが分かる構成になっているか」を確認します。
実際にスマートフォンでそのページを開いてみてください。ファーストビュー(スクロールせずに見える範囲)に必要な情報が入っているかどうか、ボタンが押しやすい位置にあるかどうかを確かめます。PCとスマホで見え方が大きく変わることが多いので、必ず両方で確認します。スマホで開いてから3秒後に「このページは何のページか」が分からなければ、改善が必要なファーストビューだと判断できます。
ステップ3: ファーストビューとCTAだけを先に修正する
改善箇所は一度に2か所に絞ります。「ページ最上部のファーストビューの文言」と「ページ末尾のCTA(問い合わせへの誘導)」です。この2か所で、ページを読み続けるかどうかと、読み終えた後に行動するかどうかが決まります。
ファーストビューでは「このページで何が分かるか」を最初の2〜3行で示します。CTAは「お問い合わせはこちら」という一般的な文言より、「まずはご相談だけでも」「費用の目安を確認する」のようにハードルを下げた表現に変えると、クリックされやすくなります。修正後は1か月様子を見てから、GA4で離脱率の変化を確認します。月間PVが100件以上あれば、変化が数字に出始めます。
改善しても効果が出にくいパターンとその判断基準

離脱率改善に取り組んでも効果が見えにくいことがあります。その多くは、改善の前に確認すべき条件が整っていない場合です。当てはまるパターンがないかを先に確認してください。
月間アクセスが少ない段階では数字がブレる
月間のサイト全体PVが200〜300程度の場合、離脱率の数字は1〜2件の訪問者の行動変化で大きく動きます。この段階で離脱率の改善に集中するよりも、先にアクセス数を増やすことを優先したほうが合理的です。
アクセス数が月500〜1,000程度になってから離脱率の改善に着手すると、効果が計測しやすくなります。アクセスが少ない段階での改善は「感触」でしか判断できないため、効いているかどうかが分からないまま終わります。まずGoogleビジネスプロフィールの整備やブログ記事の更新でアクセスを増やすことを先に検討してください。ホームページへのアクセスを増やすための現実的な方法も参考にして、まず流入を確保しましょう。
検索意図とコンテンツがずれているとデザイン改善だけでは戻らない
離脱率が高い原因が「コンテンツの内容そのものが訪問者の検索意図に合っていない」場合、CTAやデザインをどれだけ変えても改善しません。たとえば「ホームページ制作 料金 相場」で検索して来た人に対して、料金の情報がどこにも書かれていないページでは、見た目を変えても離脱は減りません。
この場合は、ページのデザインではなくコンテンツの内容・構成を変える必要があります。まず「このページに来る人は何を求めているか」を改めて確認してから改善に取り組んでください。
離脱率より問い合わせ到達率を最終指標にする
離脱率という数字に集中しすぎると、目的を見失うことがあります。最終的に確認すべきは「問い合わせページへ到達した人の割合(問い合わせ到達率)」です。
GA4で「探索 → ファネル探索」を使うと、訪問→特定ページ→フォームページ→完了という流れの各ステップで何割が次へ進んでいるかを確認できます。どのステップで大きく落ちているかが可視化されれば、改善の優先順位が自然に決まります。離脱率はあくまで「何かがおかしいかもしれない」を知るための入口の数字であり、最終的な目標数値は問い合わせ数にしてください。
まとめ|離脱率改善は「どこから直すか」が9割

ホームページの離脱率改善で最も重要なのは、全ページを均等に直そうとしないことです。問い合わせに近いページから逆算して優先順位をつけ、ファーストビューとCTAから手をつける。この順番を守るだけで、同じ工数でも結果が大きく変わります。
デザインパルカのホームページ制作・運用サービスについては、こちらをご覧ください。
- 離脱率が高い3大原因は「訪問者の期待とのズレ・CTAなし・情報過多」。まずどれに当てはまるかを見極める
- 全ページを一律に改善しない。問い合わせに近いページから逆算して優先順位をつける
- 問い合わせ直前ページには「費用感・会社の顔・依頼後の流れ」の情報を必ず置く
- 改善の手順は「GA4で5件抽出→検索意図の確認→ファーストビューとCTA修正」の3ステップ
- 月間PVが少ない段階では離脱率改善よりアクセス増が先。数字がブレて効果が計測できない
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